個人バランスシートの作成と係数の活用
❶資産・負債状況を一覧にした個人バランスシート
これまで解説したように、ライフイベント表やキャッシュフロー表の作成と分析によって今後の生活設計について検討することができます。
しかし、キャッシュフロー表などでは見えてこない問題点もあります。
それは
- 金融資産と負債状況の把握と資産運用状況
- 住宅ローンや保険内容の検討
などです。特に資産運用はうんようのほうほうによって20年、30年先の老後資金が大きく違ってくるので重要です。
このレッスンでは家庭を一つの会社としてとらえ、その資産や負債状況を一覧にした個人バランスシート(賃借対照表)を使って家計の資産と負債のバランス、保有する金融商品の問題点など、資金の全体像を浮き彫りにします。
(1)個人バランスシートを作成する
①企業のバランスシートと同様に、左側に資産、右側に負債と純資産をきにゅうします。
ポイントは資産は現在の時価で評価、負債はlawn残高を記入することでU。預貯金はできるだけ利息を含めた元利合計で記入します。
②バランスシートでは左右の合計を同じにします
資産合計から負債合計を差し引いた純資産を負債合計の下に記入し、その下には負債・純資産合計を記入します。左側の資産合計と右側の負債・純資産合計は同じになります。
(2)個人バランスシートを分析する際のポイント
個人バランスシートを作成することで次のことができます
- 試算と負債のバランスがチェックできる
- 時価評価をすることで実質的な財産を確認できる
山田さんのケースでは資産と負債を比較するとマンションの評価が下がった為に住宅ローンの負債の割合が逆に大きくなり資産状況は悪化しています。資産合計が3,300万円あるにもかかわらず、純資産は600万円に過ぎません
住宅ローンの繰上げ返済を実施することで負債が資産に占める割合を減らすことができます
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