❸キャッシュフロー表を分析するポイント
キャッシュフロー表を分析する際のチェックポイントは10年後、20年後の「年間収支」と「貯蓄残高」です。これらの数字がプラスで、その後も極端な下降線を描いていなければ今のペースで生活を続けても大丈夫ということになります。
問題なのは、収支や貯蓄残高が継続的に赤字になっている場合や、一時的に大きな出費を伴うイベント費用の影響で資金不足をおこしている場合などです。問題がある場合は事前に改善策、対応策を考えなければなりません。
■キャッシュフロー表の分析ポイント
- 10年~20年後の年間収支と貯蓄残高の傾向をチェックする
- 収支や貯蓄残高が継続的にマイナス傾向なら危険信号
- 問題点が発見されたら、家計の見直しや合理化で改善策を練る
次のような問題点がないかどうか確認し、その対応策を考えます。
①ある年だけ単発的に収支がマイナス
原因が例えば車の購入などの一時的な大型支出なのか追及します。一時的な原因の場合、通常は家計の合理化や見直しで解決しますが、合わせて資産運用についても検討しましょう。
②断続的に収支がマイナス
典型的な例は、子ども2人が高校、大学進学で重なった時です。収支的には危険信号を発している状況ですから、事前の教育資金の準備方法として、こども保険加入や積立などの対策を早い段階から考えておきます。
③継続的に一定期間収支がマイナス
収入と支出が逆転現象を起こしていますので、直接支出を抑える抜本的な改善策が必要です。
❹顧客に解決・改善策を提案する
キャッシュフロー表分析で問題があった場合の改善策は次のように整理できます。
■問題の基本的な改善策の考え方
- 家計の合理化による改善策
- ライフプランを変更する改善・解決策
- 収入アップのため定年後の再就職、配偶者などが働きの出る、など
- 積立または貯蓄の取り崩し、あるいはローンを組む
- 金融商品で運用利率を上げて運用益でカバーする
■門断点が発見されたときの具体的な対応・改善策
- 家計の見直しによる対応
1.保険契約(保障)の見直しと整理
2.住宅ローンなどの負債(借入金)の見直し
3.大型出費を伴うライフイベントを延期、取りやめ - 「キャッシュフロー表」上での対応
1.事前に積み立てを行う
2.貯蓄を取り崩して、必要資金をねん出する
3.ローンを組んで資金をねん出する
4.金融商品の運用利率を高めて収益を上げる - ライフプランを変更して収入を見直す
1.世帯主の収入アップを見直す(転職・独立・副業)
2.専業主婦が働きに出る
3.リタイアの時期をずらして、定年後も働き続ける
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