【連載】双子を育てる|帝王切開からの入院|そして退院までの夫ができるサポートは何?

第1話:【連載】双子を育てる|妊娠発覚した時のリアルな心情を告白|その時パパは?
第2話:【連載】双子を育てる|双子であることが発覚!その時どうする?
第3話:【連載】双子を育てる|双子発覚から変わった生活|家、車、仕事どうする?
第4話:【連載】双子を育てる|妊娠初期|悪阻との闘いと体調管理|兄弟のケア
第5話:【連載】双子を育てる|妊娠中は夫としてどんなサポートが必要なのか?ベビーカーは横?縦?
第6話:【連載】双子を育てる|妊娠後期どんな生活なのか?そして直前に準備するものは?緊急入院の結果どうなった?
第7話:【連載】双子を育てる|緊急入院からの緊急出産|その時夫は仕事中…どうする?
第8話:【連載】双子を育てる|緊急出産のとき僕は何をしていた?|双子出産のリアル体験(パパ目線)

今回は第9話でございます

この記事を読まないといけない人は?

  • 奥様が出産をひかえている旦那さん
  • 帝王切開で子供を産む人、そしてその旦那さん
  • 双子が欲しい方
  • 帝王切開に不安がある方
  • 帝王切開がどういうものなのか知りたい方

とにかく出産をこれからする方とその周りの人は是非最後までご覧ください

妻への面会

前回の記事で双子の誕生をお伝えしました

その後運よく追加料金がかからない「一人部屋」に入ることができた妻ですが
手術後は赤ちゃんとは別々の部屋で過ごすことになります

赤ちゃんはNICU(新生児治療室)に入って24時間体制で見てくれるので安心ですが、一緒に過ごせない入院期間はちょっと寂しいです

だからこそ旦那さんが奥さんをサポートする番です!

大学病院の一人部屋

写真はイメージです

妻が入院したのは大学病院の緊急患者さんが入る一人部屋で、部屋にはベッド、大きなロッカー、テレビ、洗面台があり
部屋をでて数メートル行けばトイレがあります
一人部屋なので結構快適そうでした

面会は予約は必要ありませんが、午後2時から午後8時までの間のみでした
※病院や時期によって異なります

ほぼ毎日面会に行きました
洗濯物が病院ではできないので、毎日洗濯物を持ち帰って洗濯して乾かしてまた次の日に持っていく

大体面会は1時間くらいでたわいもない話をして帰ってました

その間、お医者さんの検診も毎日行われていました

傷の痛み

帝王切開なのでもちろんお腹を切っています
はじめは身動きが取れないくらい痛そうでした…

2日くらいするとだいぶ自分で動けるようになり、トイレも一人で行けるようになってました

1週間後にはほぼ普段通りの動きができるようになりました
でも激しい運動はもちろんダメです!
できるだけ負担を掛けないように過ごすようにしていました

ちなみに傷口は横に切った痕が残ります
この記事を書いている2020年8月はもう出産から1年が経とうとしていますが、いまだに妻は「押すと痛い」といった感じです

こんなことを言うと怖いかもしれませんが、自然分娩よりは、やはり後々まで痛みと傷が残るのは致し方ないようです

入院は1週間

帝王切開からちょうど1週間でお医者さんの検診を受けてOKが出たら退院になります

万が一傷口の直りが甘かったり、痛みが残っているようだと入院が伸びることもあるそうです
うちの場合は1週間で退院することができました!

赤ちゃんの面会

妻の面会の時に合わせて赤ちゃんの面会も行ってました

NICUに入っているのでちょっと特別な感じの面会になります

予約制

NICUでの面会は完全予約制です

前日までに面会したい時間に予約を済ませないといけません
※病院によって異なります

うちの場合は、午前中に妻が一人でNICUに行って母乳の挙げ方の練習に行き
午後になって僕が面会に行った時間に合わせてNICUに面会に行っていました

大体、面会に行って帰りに明日の予約をするといった感じで大丈夫です

厳重なNICU

NICUに入るには健康状態のチェック消毒が義務付けられています

まず入り口の扉が2つあります

一つ目に入るためにインターホンを鳴らして

「〇時に予約した〇〇です」

と看護師さんに伝えると自動で扉が開きます
第1関門突破です

1枚目の扉と2枚目の扉の間で今度は熱を測って手洗いうがい、そして専用のマスクを着用します
それから衛生面で帽子の着用もNGなので、備え付けのロッカーに帽子と荷物は入れて手ぶらの状態で入室します
※ケータイはもって入って大丈夫でした 写真撮りたいですもんね!

2枚目の扉は、足でセンサーに触れて開ける感じ
徹底して菌やウイルスが付着しやすい手をなるべく使わないようにということですね

この関門をクリアしてやっと我が子に会えるんです!

※2020年8月現在はコロナの関係で面会の仕方がさらに厳しくなっていると思われます
予め入院予定の病院の規定をご確認ください

NICUからGCUへ

NICUは新生児治療室です

ここで通常の一人出産の場合の赤ちゃんと同じくらいの成長を待ち
NICUを出ることができるようになったら次はGCUに移動します

GCUとは「新生児治療回復室」です

NICUに入るほどではないけど、もう少し治療看護が必要な時期にこのGCUに入ります

ここに関してはまた次の記事で詳しく解説します

妻の退院

いよいよ妻が退院です

うちの場合は出産からちょうど1週間でした

まだお腹の傷は痛むけど、普通に歩けるくらいに回復していました

そしてここで出産に関する大イベントです!

支払い

そうです…出産費用入院費用赤ちゃんの入院費用
いろいろお金の請求が来ます…

でも!出産を控えている方は調べていると思いますが、出産育児一時金というものがあります

その詳しい説明は割愛させていただきますが、赤ちゃん一人当たり42万円が国からもらえます!

そして双子ということは!?

倍の84万円がもらえるっていうこと!

これにはびっくりですよね!

ここでうちの場合、支払いはどうなるかというと
出産育児一時金は病院の退院時の支払いの時のそのまま使うことがほとんどの場合できるようになっています
要するに、一人の場合42万円が補助されるので、出産費用で50万円かかったら差額だけ払えばいいってことです

そしてうちの場合ですが…
これまたなんだかんだの奇跡が重なってですね、出産と入院費にかかった費用はなんと36万円くらいでした!
これ双子分ですよ!
なので、国からの補助は84万円なので、退院時の支払いはゼロ!48万円のプラスってこと
※48万円は約3か月後に支給されました

なんでそこまで安く済んだのか?

  • 大学病院の大部屋だったこと
  • 市の制度の「高額医療費助成制度」を使ったこと
  • 手術後の入院した一人部屋が追加料金なしの部屋だったこと
  • 帝王切開だけど双子の場合は一人分とほぼ変わらなかったこと

結果一人を産むより安く済み、一人部屋でゆったり産後を過ごせた
ここまで条件が重なることはあまりないかもしれませんが、お金の面は事前に徹底的に調べておいた方がいいですよ!

保険の手続き

退院するときに絶対必要なのが、保険の申請の為の手続きです

女性特有の保険に入っている方は、帝王切開にて出産した場合も保険の対象になります
退院が決まったら、病院から入院期間の証明書を発行してもらえるので、その書類を保険会社に提出しましょう!

うちの場合は毎月5000円くらいの保険に入っていたおかげで、約70万くらい戻ってきました!
かなりでかいですよね!

まだ妊娠していない方は女性特有の保険は入っていて損はないかなと僕は思います

しばしの別れ

妻は1週間で退院しましたが、赤ちゃんはまだまだかかります
なので、赤ちゃんを病院に残して僕ら夫婦は家に帰ることになります

ちょっと寂しい思いはありました

でもちょうどこの時に家の引っ越しも控えていたので、準備ははかどりましたね!
関連記事:【連載】双子を育てる|双子発覚から変わった生活|家、車、仕事どうする?

【連載】第9話まとめ

というわけで妻の出産から退院までの期間の出来事を解説させていただきました

このころになるとお金の問題が出てきます
それぞれの環境によってかかってくる費用は違うので、これから出産をひかえている方は、入院する病院でどのくらいの出産費用が掛かるのか?万が一入院が長くなった場合、一日当たりどのくらいかかるのか?高額医療費助成制度は使えるのか?調べられるときにしっかり調べておきましょう!

次回は赤ちゃんが退院するまでをお送りいたします

最終回の記事はこちら:【連載】双子を育てる|妻の退院から赤ちゃんの退院まで|NICUからGCUへ